DOI2006 BSフジの放送を見て
2006年8月 8日
録画しておいたBSフジの放送を見た感想を、地上波では放送されなかった選手の分だけ書いておこうと思う。
井上はるかさんは演技を見たのは初めてかも知れない。とても表現力のある生き生きとした演技だった。曲は浅田真央ちゃんと同じ「カルメン」から「ハバネラ」だけど真央ちゃんよりも妖艶さを出すことができていたと思う。ショー向きの選手といっていいのではないだろうか。一見すると上半身の煽情的な派手な動きに目を奪われるが、スケーティングは氷に吸い付くような滑らかさ。太田さんと同じく京都の出身とのことなので、このあたりは古都が育んできた奥ゆかしい京女のたたずまいに由来するのかも知れない。
柴田嶺選手もやはりショー向きの選手の一人。競技会での実績では他の出演選手に比べてやや見劣りするが、この日の演技では見事に独自の雰囲気を作り出していた。やわらかな動きでしっとりとしたムードの演技だったと思う。あこがれのジョニー・ウィアー選手と同じ舞台に立てたことはこれからの励みになったのではないだろうか。
無良崇人選手はクリーンに決まらなかったけどトリプルアクセルを跳んだり氷に膝をついた状態から立ち上がってすぐにジャンプを決めてみたりとジャンプへのこだわりを感じさせる演技内容だったと思う。まだ若い選手で今はジャンプが課題と位置づけて練習に取り組んでいるのだと思われる。
東京女子体育大学によるシンクロナイズド・スケーティングはあれだけ人数が多いとどこをみればいいのかわからなくなってしまいそうだけどなかなか壮観でよかった。よくほかの選手と衝突しないものだと思う。
渡辺&木戸組は滑る喜びが伝わってくる楽しい演技。ただみなさんご指摘の通りあの衣装はどうかと思う。二人とも立派な大人なのだからもう少しシックな衣装の方が映えると思うのだけど。
南里康晴選手は昨シーズンのF1レーサーを模したユニークな演技が印象に残る選手だけど、この日はムードのある音楽にのせた本格志向のプログラム。こういうプログラムでも全く違和感なく滑って見せて芸域の広さを証明してみせた。
中庭健介選手は映画「海猿」を模した演技。私は映画に詳しくないのでこういう映画を見ていないと内容がわからない趣向のプログラムは苦手なのだけど、とりあえず演技自体は楽しんで見ることができた。インタビューでは4回転ジャンプへの強い意欲を語ってくれていたので今シーズンの活躍を楽しみにしたい。
アニシナ&ペーゼラ組はムードある音楽にのせた貫禄の演技。アイスダンスという競技は速く正確なステップを見せるために単調にリズムを刻むような曲が使われることが多いのだけど、ショーということもあってのびやかなプログラムを見せてくれたのは私としてはうれしかった。
申&趙組はこのペアならではのダイナミックでなおかつ情感あふれるいつも通りの演技。トリノオリンピックでは正直4位のペアの方がいいできだったかな、とも思ったのだけど、この日はやはり第一人者らしい風格に満ちていた。かえすがえすも去年のツァオ選手の怪我が惜しまれる。
フジTVはBSでは予告通り全選手の演技を見せてくれた。2時間の枠でそれができることは証明されたのだからこれを地上波でも実践して欲しいものだ。
コメント
僕のブログへのコメント&リンク、ありがとうございます。
会員証を発行しましたので、お受け取り下さい。
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-> COSさん
こちらこそコメントありがとうございます。ブログの会員証とはユニークなアイディアですね。確かに受領(?)致しました。今後ともよろしくお願いします。
BSフジはHDに入ったまま、まだ見てません(^^;)
sergei さんの感想読んで、いい予習ができました。
早く見たいのですが、今夜はサッカーもあるし
次から次へとスポーツ番組してくれるので
嬉しい悲鳴です(^^)V
-> sashaさん
早くご覧になれるといいですね。特に井上はるかさんはまだ若いのになかなか堂々たる演技で注目ですよ。
代表戦は順調な出だしになりました。スポーツファンは忙しいですね。
TBありがとうございました!こちらからもお返ししようと思ったのですが、上手く出来ませんでした・・・。
ジュニアの中では井上はるかちゃんが意外にも良かったと思いました。
本当に2時間で全員放送できるのですから、今後もこういった内容の番組を増やして欲しいですよね!
-> viviさん
コメントありがとうございます♪ TBちゃんと届いていますよ。
井上さんはジュニアながらも大人びた演技が印象的でしたね。フィギュアスケート人気は高まっていますし、今後いい番組が増えていくことを期待したいですね。