オシムJAPAN 1ー0でイエメンを下す
2006年9月 6日
イエメンの首都サヌアで行われたアジアカップ予選で、サッカー日本代表はイエメンに1ー0で勝利した。
地元TV局制作の映像主体の放送だったが、カメラワークが非常に悪く見ていて乗物酔いのような状態になりそうだった。試合内容も例によって決定力を欠き、いらいらとさせられた。それでもロスタイムに我那覇のゴールで勝利を手中にし、溜飲を下げることができた。
今回は阿部を最終ラインに配し、サントス、加地を高い位置に置いてサイドからの攻撃を活性化させようという狙いだったようだけど、あまり効果的な攻撃はできていなかった。後半になるとおそらく酸素不足のせいもあって動きが落ち、迫力を欠いた試合運びになってしまった。決定的なチャンスもあったがシュートに精度がなかった。特に前半の巻のヘディングシュートと後半の遠藤がフリーで放ったシュートは決めなければいけない場面だったと思う。
もう少し早い時間帯で長谷部を投入して中央からのドリブル突破をはかるような采配を期待したのだけど、オシムが採ったのは我那覇を投入して3トップにし、闘莉王を前線に上げるパワープレーだった。結果的にはこれが功を奏して巻がヘディングで落としたボールを我那覇がゴールに流し込んで勝点3をものにした。
今回も右足でのフリーキックは全て遠藤が蹴っていた。阿部の方が多彩なキックを持っていると思うのだけど、あるいはオシムは阿部のヘディング能力の方を高く買っているのだろうか。
サウジアラビアに敗れた試合では「子供病」という言葉がメディアを賑わせたが、オシムの発言をよく見ると選手をかばったような内容も目についた。この試合後のインタビューでもピッチコンディションの悪さを頻りに口にしていた。選手に対して厳しい要求を課すオシムだが、一方で選手がメディアからの過剰なプレッシャーにさらされないような配慮をするのも彼の流儀なのだろうか。
まだチーム作りのはじめの段階であり、今回の遠征は事前の合宿をする余裕がなかったことを考えれば仕方のないことかも知れないが、もう少し中盤の組み立てに創造性が感じられるような試合をして欲しいと思った。
コメント
押していたので、いづれゴールできると思ってました。めでたしですね。
-> アキラさん
手放しで喜べる内容ではなかったですが、厳しいコンディションの中でも勝ちを拾ったという経験はこれからに活きてくるでしょうね。