中国大会2006 女子シングル SP

2006年11月10日

昨夜は油断していて報道ステーション内の生中継を浅田舞さんの演技の途中から見ることになってしまった。今日はあらためてBS朝日での放送で観戦。


許斌姝さん

初めて見る選手だけど昨シーズンの中国選手権のチャンピオンらしい。とてもしなやかな演技で3人の中国選手の中ではトップにつけた。なかなか私の好みのタイプ。少し前までは日本以外のアジア選手というと女子シングルではチェン・ルーさんくらいしか見る機会がなかったけど、中国や韓国でも少しずつ選手層が厚くなってきているのだろうか。様々なタイプのアジア女性の美しさが楽しめるのはうれしい限り。

いくら国際大会での実績がないといってもこのPCSは低過ぎる。もう少し実績・知名度にとらわれない、演技の内容に即した採点が必要だと思う。


ユリア・シェベシュチェンさん:シューベルト セレナーデ

最初の単独のフリップが2回転。高さのあるジャンプが持ち味の選手だけどスピンでもなかなか多彩なポジションを見せてくれた。ベテランながら新採点方式への対応に意欲的に取り組んでいることを感じさせた。その成果が表れたかジャンプでミスをしながらも3位につけた。


エミリー・ヒューズさん:カルメン

全体に少し硬さが感じられ、この人らしい元気よく弾ける感じが出ていなかったように思った。それでも地力のあるところを見せつけてSP首位の好スタート。キス&クライでの笑顔がかわいらしかった。


ファン・ダンさん:ニーノ・ロータ ロミオとジュリエット

ショッキング・ピンクの衣装はセンスが悪いと思う。でもなかなかきびきびとした演技を見せてくれた。


ロクサーナ・ルカさん

多分初めて見る選手。ルーマニアでは第一人者らしい。ただあまりにスピードに欠けるのが気になった。あるいは本来の出来ではなかったのかも知れない。


キム・チェファさん

同じくスピードがないのが気になった。でも曲想に合わせて踊ることはなかなかよくできていたと思う。キス&クライで隣りに座っていたコーチが美人だった。と思ったらこの人が噂には聞いていた濱田美栄さんらしい。お名前はかねがね聞いていたけどうかつにもこれほど美しい方とは存じていなかった。田村岳斗さんは醍醐にきた理由を「濱田先生の美貌に惹かれたから」と説明したそうだけど、なるほどそうだろうな、と思わせられる。選手よりも目立ってしまう美貌というのはコーチとしてどうなのか、と余計な心配をしてしまう、それほどの美しさだった。


浅田舞さん:Oblivion〜Libertango

最初のトリプルルッツの着氷で乱れ、何とかコンビネーションにしたもののトウアクセル気味になってしまう。でも全体には決して悪い内容ではなかったのでフリーでの上昇に期待したい。


中野友加里さん:SAYURI

優勝候補の重圧からか、少し硬さの目立つ演技だったように感じた。ルッツは解説の佐野稔さんに回転不足を指摘されていた。ルッツとフリップはあちこちで話題になっているように、いわゆる"巻き足"が目立っていた。こういう跳び方でルッツやフリップのような難度の高いジャンプが跳べてしまうというのは不思議な気がする。これは中野さんの欠点といえば欠点なのだろうけど逆にいうと潜在能力の高さを示す証拠でもあると思う。

点数はエミリーに及ばず2位のスタートになったけど、新しく取り入れたビールマンスピンも決まっており悪い内容ではなかった。フリーでは会心の演技で満面の笑顔を見せて欲しい。


劉艶さん

中国の浅田舞さんとも評される選手。持ち味のしなやかな演技を見せてくれた。この音楽はヨーヨー・マさんによるNHKのシルクロード特集のテーマ曲だと思う。


エレーナ・ソコロワさん:トゥーランドット

事前の申請ではルッツからのコンビネーションを予定しながらトウループに変更したのはコンディションがよくなかったためか。表情も少し冴えなかった気がする。全体にはそう悪い演技ではなかったと思うけどやはりこのジャンプの構成では点数は伸びなかった。

佐野さんは「トゥーランドット」を“勇気ある選曲”と説明していたけどこれは昨シーズンのプログラムのはず。荒川さんのトリノでのフリーを越える演技をしようとしたわけではなく単に新しいプログラムが準備できていないだけのことだと思う。


澤田亜紀さん

澤田さんらしい元気一杯の演技。曲もこの人の個性によく合っていると思う。エミリーや中野さんが少し硬い感じがした分、この日一番の活気ある演技に見えた。キス&クライではまたしても濱田コーチの美貌に釘付けになった。


女子の演技を無名の選手も含めてたっぷりと見せてくれて満足の放送だった。唯一放送されなかったのは5位につけたベアトリサ・リャンさん。この人選の理由は不明。

Bookmark and Share BlogPeople 人気ブログランキング にほんブログ村

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

管理者の承認後に反映されます。

http://vita-cantabile.org/mt/tb-vc/104

中国杯(女子SP・男子SP)

外の道をぱしゃぱしゃ車が走る音がします。お外は雨が降っているらしい……。 昨夜遅く飲み会から帰ってそのまま寝てしまい、先ほど目が覚めましたが……頭が重い...

中国カップ2006 南京での浅田舞選手 中野友加里選手

女子ショートプログラム ☆浅田舞さん Oblivion〜Libertango   「最初のコンビネーションジャンプがタイミングをはずしてうまくいかなか...

コメント

こんばんはっ!
ビンシュー選手のPCS・・・ホントにちょっと低すぎですよね(^^;;
Dotaもちょっとかわいそうだなぁ〜って思いました(><;)

澤田選手元気があってよかったですねっ!そして、中野選手はFSに期待ですっ!

にしても、女子選手の放映基準も・・・・ですが、男子はそれ以上に???でした(^^;; SP1位とSP3位が放映されないなんて・・・(^^;;

-> Dotaさん

ビンシューさんのPCS、ちょっとあり得ない低さですよね。無名というだけでここまであからさまに低い点がついてしまうとPCSの存在意義って何なんだろう? と思ってしまいます。

澤田さんはびっくりですね。中野さんは少しプレッシャーに弱い面があるのかな? でもまだこれからですよね。

放送内容は少しずつ改善されてきてはいるようですけど相変わらず謎が多いですね。どういう基準でそうなったのか知りたいです。

 こんばんはっ! BS見られていいですね。
 中野さん、私の素人目では、SPで60点以上もらえると思ってました。ジャンプ以外に、スピンも相変わらず良かったし、PCSも期待できると思ってた。目力も魅力的だったけど、審判員が足や体全体の動きに注目してるとすると、点数にはどれほど結びつくんだろうか。。。
 ジャンプは、飛び上がるときの体の中心への絞り込み(手の引き付け)が昨シーズンよりも悪くなって元に戻っているように見えました。巻き足も、形が悪いというだけじゃなくて、足が開いた分だけ物理的に回転で損をしているように思います。回転にキレが出てくればグリンコも目立たなくなると思う。中野さんが念願の世界選手権に出場するためには、表現力の向上というよりも、ジャンプが一番の課題だと思いました。演技が魅力的なだけに、NHK杯、そして全日本までにどこまで修正してくるか、期待してます。
 澤田さん、もっと取り上げて欲しいですね。澤田さんがフリーで逆転優勝する可能性ありますよ。フリーが楽しみ!

やっと、TBができるようになりました。
gooブログの機能が調子悪かったようです。ご心配おかけして申し訳ありませんでした。
どうかこんごともよろしくお願いします。

澤田亜紀さんのSP演技が観れていないので残念ですが、今晩のFP演技を楽しみにしています。

-> やまぼうしさん

中野さん、少し硬い感じはしましたが新たに取り入れたビールマンスピンも含めて高いレベルの演技だったように思いました。ショーで何度も滑ったプログラムなので完成度も高かったですし。意外に点が伸びなかったのはやはりルッツの回転不足に加えて巻き足の減点が響いたのでしょうかね。

あの巻き足は回転に余計な負荷を与えているので改善すればもっとジャンプは安定してクリーンに決められるはずなんですがね。あの癖がなければ4回転だって跳べる力があるのでは、と思ってしまいます。

澤田さんは地上波では無視されてしまっていましたね。でも恐いもの知らずで元気一杯、という感じの演技でした。フリーもこの調子でいけば波乱が起きるかも知れませんね。

-> tattiさん

TB届きましたね。gooブログさんメンテナンスがうまくいったのでしょうか。こちらこそよろしくお願いします。

澤田さん、地上波では放送なくて残念でした。フリーに期待を抱かせる、素晴らしい演技でしたよ。今夜が楽しみですね。

 中野さんのSP、高いレベルの演技でしたよね。中野さんはスピンで加点を引き出す強みがありますよね。スパイラルもレベル4で加点付きだった。レベル2止まりのビールマン付きのスピンとか、ステップとかも、これから改善していくだろうし。あとはジャンプさえ!「回り切れれば」。。。ジャンプは形の良さ悪さよりも(転倒したとしても!)、とにかく回り切らないことには新採点方式では点が出ないので、勢いよく回って欲しいです。キスクラで「ルッツが。。。」とこぼしていたように、ご自身で課題がわかっていらっしゃるようだし、昨シーズンはルッツは勢いよく回っていたので、全日本までには解決してくるんじゃないかな。空中での姿勢とか着地の姿勢とかいうよりも、飛び上がる時の姿勢(手の引き締めとか)がよくなってくれば、自然と、空中の姿勢も着地の姿勢もよくなってくるはず、と私は思います。ジャンプの回転不足の心配がなくなり、のびのびと演技する中野さんがみたいです。
 澤田さんも本来の元気・勢いを出してほしいね。私は西日本で生の澤田さんを見ました。テレビで見るよりも勢いが感じられました。それにテレビ映りよりもずっとかわいらしいですよ。ホームリンク(醍醐)が閉鎖して無い、そういう恵まれない条件の中、がんばって欲しいですね。

-> やまぼうしさん

中野さんは今大会に関してはあまり状態がよくなかったのかな、と感じました。いつもの元気のよさがなかったように見えました。それでも2位というのは技術的に高いレベルのものを持っているからでしょうね。もう少しいい状態で試合に臨めれば勢いよく回れるんじゃないかと思います。演技後の表情もちょっと硬かったので、次は満面の笑顔を見せて欲しいですね。

生で見る澤田さん、かわいかったんですね! 練習環境は厳しくても持ち前の元気のよさで乗り切っているんでしょうね。関西大学に進学すればさらにスケートにうちこむことができるでしょう。今後の飛躍が楽しみですね。

コメントを投稿

最新のコメント

author

author’s profile
ハンドルネーム
sergei
モットー
歌のある人生を♪
好きな歌手
本田美奈子さん、幸田浩子さんほか
好きなフィギュアスケーター
カタリーナ・ヴィットさん、荒川静香さんほか

最近のつぶやき

おすすめ

あわせて読みたい

Giorni Cantabili を読んでいる人はこんなブログも読んでいます。